「USCPAに挑戦したいけど、英語力はTOEIC何点くらい必要ですか?」
そう聞かれることがあります。
私はTOEIC850点を取得したあと、USCPA(米国公認会計士)の資格も取得しました。
両方を経験して感じたのは、「TOEICの英語」と「USCPAの英語」は、同じ英語でもかなり性質が違うということです。
今回は、USCPAに必要な英語力の目安と、TOEICとの違いを整理してみます。
USCPAに必要な英語力の目安
一般的に言われているのは、TOEICであれば800点程度、英検であれば準1級程度の英語力があると、教材の英文を無理なく読み進められるという目安です。
逆にTOEIC600点未満だと、英文の読み取りそのものに時間がかかり、会計の内容を理解する以前でつまずきやすいとも言われています。
ただし、これはあくまで「目安」です。
実際には、勉強を始めた時点でTOEIC400点台や500点台だった社会人が、USCPA対策に特化したテキストで会計英語に絞って学習し、合格しているケースも珍しくありません。
USCPAで問われるのは「リーディング」中心
ここがTOEICと大きく違うポイントです。
TOEICはリスニングとリーディングをバランスよく問われますし、実務ではスピーキングも重視されます。
一方でUSCPAの試験そのもので最も重要になるのは、圧倒的にリーディング力です。
試験は英語のリスニングやスピーキングを直接問う構成にはなっていません。
問題文や選択肢を正確に読み取り、会計・監査・税務・ビジネス法といった専門分野の内容を理解できるかどうかが問われます。
つまり、USCPAは「英語の試験」ではなく「英語で受ける会計の試験」です。
英語力そのものより、専門用語への慣れと、長い問題文を読み切る集中力・スピードのほうが合否に直結すると感じました。
TOEIC850点があっても、最初は苦労した部分
TOEIC850点を持っていたので、USCPAの英語はある程度読めるだろうと思っていました。
実際、日常的な英文や一般的なビジネス英語には抵抗がありませんでした。
ただ、会計特有の言い回しや、日本の会計基準とは異なる概念を英語のまま理解する部分には、TOEICの勉強だけでは触れてこなかった難しさがありました。
例えば、同じ「資産」や「負債」を表す単語でも、USCPAの文脈では日本の簿記で習った定義と微妙にニュアンスが異なることがあります。
TOEICのスコアが高いからといって、会計英語がすぐに読めるわけではない。
これは実際にやってみて初めて実感したことです。
TOEICで英語に自信がある人がUSCPAに挑む際の注意点
- TOEICの英語力は土台として役に立つが、そのまま得点に直結するわけではない
- 専門用語(会計・監査・税務・ビジネス法)は個別に覚え直す必要がある
- リスニング・スピーキングの得意不得意は、USCPAの合否にはほとんど関係しない
- 長文を素早く正確に読み切る「リーディングの体力」が、TOEIC以上に問われる
TOEICで高得点を持っている人ほど、「英語は大丈夫」と油断しがちな部分でもあります。
実際には、英語力よりも会計の専門知識と、専門用語込みで英文を読むトレーニングに時間を使ったほうが、結果的に近道になると感じました。
まとめ:TOEICとUSCPAは「別の筋トレ」
TOEIC850点とUSCPA、両方を経験して感じたのは、英語力は共通の土台になるものの、鍛えている筋肉は別物だということです。
TOEICは総合的な英語コミュニケーション力を測る試験。
USCPAは英語を「道具」として使い、会計という専門分野を理解できるかを測る試験。
これからUSCPAに挑戦する方は、TOEICのスコアに一喜一憂するより、会計英語に早めに触れておくことをおすすめします。
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